システムキッチンのリフォームをするにあたり、メーカーはLIXIL(リクシル)に決めたのですが、「シエラ」シリーズかそれとも「アレスタ」や「リシェル」シリーズか・・・
実は最後の最後まで、迷いが生じてやまないポイントでした(笑)
同様に悩んでいる方の参考になればと思い、私の経験談を今回ブログに書きます。
※追記:以下の記事も後日ブログにアップしています。キッチンの作りの違いを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
■リシェルSIとリシェルPLATは同じリシェルだけど全然違う?
リクシル「シエラ」との出会い
先日、こちらの記事「中古マンション フルリフォームで水回りを全てリクシルで統一した理由」にも書いた通り、
- 私自身、メーカーへのこだわりがない
- リフォーム会社からリクシルが最も値引きできると提案された
といった理由から、キッチン、お風呂、洗面所、トイレは全てリクシルで揃えました。
そんな状況でしたので、当然、リクシルのキッチンに複数のシリーズがあることも知りませんでした。なので、見積書を作成する際は、リフォーム会社の方に適当に選んでいただいたのですが、それが「シエラ」でした。
私は、合計3社から相見積をとったのですが、そのうち2社はリクシルの「リフォームコンタクト」というサイト経由で探しました。その2社とも「シエラ」を選んでくれていました。
そして、リフォーム会社の方は以下のようなことを教えてくれました。
- ショールームへ行くと、一番グレードの高いキッチンが最も目立つように配置されているので、そっちが良く見えてくるケースも多いんですが、このシエラも決して悪い商品ではないです。
- シエラより価格が安いキッチンもありますが、長くお使いいただくことを考えるとシエラがベストです。
といった内容でした。その話を聞いて、私は
- シエラよりもハイグレードのシリーズがある
- でもシエラは、賃貸マンションにあるような安っぽいキッチンではない
ということを理解しました。
同時に、「ハイグレードのキッチンを見ると、そっちが欲しくなってしまう可能性が高いから、むやみに見ないでおこう。」と心に誓ったのです(笑)
シエラのカタログを見た印象
そして、リフォーム会社の方から、リクシルのキッチン「シエラ」のカタログをもらいました。
それをゆっくり眺めた印象としては、「やっぱりシステムキッチンって素敵!!」という感じで、十分にテンションが上がりました(笑)
シエラしか見なければ、シエラで十分すぎるほど満足できるのだから、あえてハイグレードのキッチンは見ない方がいいな、と思いました。
シエラにも様々なオプションがあり、それの選び方次第で、いくらでも便利にカスタマイズできそうでした。
ショールームでキッチンを見学した時のこと
そして、実際にリクシルのショールームへ見学に行った時、極力、シエラ以外のシリーズは見ないようにしたのですが・・・
案の定、嫌でも目に入ってきます(笑)
とにかく、様々なキッチンがズラッと並んでいるので、その中から「このキッチンいいなぁ」と感じとってしまうんですよね。
比較対象がある状態だと、いいものに目がとまるというのは、もはや人間の本能というか、一瞬の出来事です。
でも私は、「見ない見ない・・・。」といった感じで、その「いいなぁ」という気持ちにフタをしました。
リクシルのショールームの担当者からの商品説明
いざ、ショールームの担当者(コーディネーター)の方から、商品説明を受けます。
リフォーム会社の見積書を見ながら、「この見積書上のプランでは、シンクはこのタイプ、食洗機はこのタイプです。・・・」と1つ1つ実物を見せてもらいました。
その時にも、どうしてもシエラ以外のシリーズのキッチンを見せられるハメになります(笑)
と言っても、メーカー側の策略というよりは、やむを得ない事情でそうなるのです。(いや、やむを得ない事情と見せかけた、メーカー側の策略かもしれません・・・笑)
どういうことかというと・・・
- シエラのキッチンが他のお客様の商談中でふさがっている場合
- 水栓やガスコンロなどを確認する際に、該当するものがシエラ以外のキッチンに設置されている場合
などは、シエラ以外のキッチンの前に立って、商品説明を受けることもあるんです。
その時に、「この水切りカゴいいなぁ」とか「この扉の色いいなぁ」とか思うんですが、「そちらはシエラではお選びいただけないんですよ・・・。」となるわけです(笑)
私たちが惹かれたリシェルの魅力
見ないように、見ないように・・・としていたのですが、何度もショールームに足を運ぶ中で、リシェルの大きな魅力に気が付いてしまいました。
それは・・・
- ステンレストップ・ソフトスクラッチの高級感あるマットな質感が超ステキ☆
- 94cm幅のひろびろラクリーンシンクが広くて使いやすそう☆
という2点です。
特に、ステンレストップ・ソフトスクラッチに関しては、私以上に夫が強く魅了されてしまい、最終決定の段階で「これにできないの?」と言ってきたぐらいです。
しかも、「シリーズが違うから、オプション等も選び直さないといけなくなってしまって、リフォームに間に合わなくなる」「シリーズが違うから、もろもろ料金が跳ね上がる」ということを伝えても、「リフォームのスケジュール調整できないかな?」「実際どれぐらい料金が変わるのか、調べてもらうだけ調べてもらったら?」とまで言い出す始末(笑)
それまでは、私が「これとこれ、どっちがいいと思う?」と相談しても、「好きな方にしていいよ。」って感じで、キッチン選びに関しては全く意欲的じゃなかったんですが・・・
そんな夫が急に目の色を変えたのが、このステンレストップ・ソフトスクラッチです。
同じステンレスでも、スムースドットエンボスや、シルクエンボスとは明らかに異なる高級感がソフトスクラッチにはあって、本当にかっこいいです。
でも、私の優柔不断でキッチンを選ぶのにかなりの時間を費やして、納期も遅れ気味だったので、そこでシエラからリシェルに・・・なんて悪あがきをするのはさすがに気が引けました。
なので、リシェルのカタログだけもらって帰りました(←夫の希望。笑)
シエラとアレスタ、リシェルの最大の違い
各シリーズの差としては、水切りカゴのような小さなオプション品の違いから、キッチンの扉の色やワークトップの素材、取っ手のデザインの違いなど、様々あるようです。
でも私が感じた最大の違いは、
シエラは引出しの奥行が短く、しかも一番奥まで開ききらない
ということです。
シエラのソフトモーションレールなら、まぁまぁ奥まで開きますが、ローラーレールだと「ここまでしか開かないの?」といった印象です。
それに対して、アレスタやリシェルは、引出しの奥行が長く、奥行いっぱいまで引き出せてとても気持ちがいいです。
シエラだけ意地悪な作りじゃない?!と思ったのですが、どうやら引出しのレールの作り(素材)が違うようです。
リシェルなどでは、上等なレールを使っているので、丈夫でより重さに耐えられる作りのようです。
一方、シエラのレールの場合は、奥行いっぱいまで開ける作りにしてしまうと、レールが重さに耐えられず壊れてしまうのではないかと思います。
ちなみに、ショールームのアレスタやリシェルの引出し収納の内部には、「シエラの場合は、奥行はここまでですよ」ということを印す、テープが貼られているのです(笑)
ショールームのコーディネーターの方から、自然な流れでそれを知らされました。(やっぱりメーカー側の策略でしょうか・・・笑)
最終的にシエラを選んだ決め手
上に書いたような経緯があって、最終的にシエラを選んだのですが、その決め手となったのは、自分たちのマンションのキッチンの間取りです。
↑私たちが購入した中古マンションのキッチンの間取はこんな感じです。
- 独立型キッチンである
- キッチンの後ろが狭い
この2点があるので、シエラを十分だな!と思ったのです。
独立型キッチンである
もし対面式のキッチンの場合は、キッチンはリビングの中心的存在になります。
なので、リビングの主役としてのキッチンであれば、値段の張るリシェルのステンレストップ・ソフトスクラッチを選ぶのもアリだと思ったのですが、我が家は独立型キッチン・・・。
リフォームの時に、キッチンとリビングを仕切る壁を一部取り壊して、開口部を広げるので、完全な独立型とは異なり、ある程度リビングからもキッチンが見えるのですが、リビングの主役にはなりません。
キッチンの後ろが狭い
キッチンに冷蔵庫と食器棚(キッチンボード)を置くと、キッチンの後ろはだいぶ狭くなります。
なので、下手すると、アレスタやリシェルの奥行のある引出しを全開できるほどのスペースがない可能性もあります。
運よく引出しを全開できたとしても、その全開した引出しの正面に立つことはできないでしょう。
なので、引出しの奥行が短いシエラで十分かな、と思ったのです。
そして、ショールームのコーディネーターの方に言われたのですが、
- 開き戸から引き戸のキッチンになるだけで、収納力は格段にアップする
- キッチン幅が2700mmと長い方なので、収納スペースは十分とれる
ということだそうです。
確かに、今までの賃貸では開き戸収納のキッチンで、しかも幅は1950mm程度。そんなこともあってか、必然的に物は少ない方です。新しいキッチンになれば、収納にはだいぶ余裕が生まれるはずです。
また、断捨離系の本で、「収納スペースを増やすと、その分、また結局要らないもの(=ゴミ)をため込むだけ」というのを読んだことがあります。
収納スペースはあればあるほどいいというわけではないのですね。
まとめ
というわけで、以上が「リクシルのシエラを選んだ理由&アレスタ・リシェルを選ばなかった理由」になります。
あと、最後の最後、ダメ押しとして
- ショールームでは、シエラもアレスタもリシェルも、同じ空間にあるから、リシェルが一番良く見えるけど、自宅では他に比べるものがないから、シエラでも見劣りすることはない。
- シエラにしたとしても、リフォーム前のキッチンよりもはるかに良くなるし、賃貸マンションのキッチンよりも格段に良くなるので、十分満足できる。
という2点も自分に言い聞かせて、納得しました。
長くなってしまいましたが、どなたかのキッチン選びの参考になれば幸いです。
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