「一生に一度の買い物」と言われる住宅購入。
絶対に失敗したくないですよね。
分譲マンションが線路沿いにある場合、やっぱり気になるのが電車の騒音。
- 電車の騒音って、どの程度聞こえるんだろう?
- 窓を閉めれば、電車の音はほとんど気にならない?
- 夜や明け方、電車の音がうるさくて眠れない?
- マンションの高層階なら、騒音もあまり気にならない?
- 線路沿いのマンションの資産価値は?
- 最初は我慢できても、あとから後悔しない?!
そんな不安をお持ちのあなた!
線路すぐ横の分譲マンションで暮らす私アカネ(30代後半2児の母)が、どこよりも詳細でリアルな情報をお届けさせていただきます。
この記事をお読みいただければ、
- 電車の騒音が実際の暮らしにどう影響するのか?
- それは自分にとって許容範囲なのか?
をイメージできます。
あなたがマンション購入で失敗しないために、包み隠さずレビューさせていただきます!!
私が暮らす線路沿いマンションの基本情報
まずは、前提条件として、私が暮らすマンションを簡単にご紹介します。
あなたが購入を検討しているマンションの立地と照らし合わせてから、この記事を読み進めて下さい。
マンションの立地など
- 駅から徒歩5分くらい
- マンションと線路の直線距離 約30m
- マンションと線路の間を遮る建造物は何もなし
- 近くに踏切はなし
マンションの構造など
- 鉄筋コンクリート造
- 平成8年築
- 住戸は8階部分で線路に最も近い位置
- 二重サッシ(※メモ参照)
ペアガラスよりも二重サッシの方が防音性能が優れています。
ただし、サッシが2枚なので開け閉めが面倒…
電車の運行状況
- 最寄駅を通過する特急列車あり
- 上下線と通過列車合わせて1時間に40本前後
- 夜0時以降に運行する貨物列車もある
- 始発列車は朝5時頃
※大阪なので、列車の本数は多い方だと思います。
マンション暮らしの電車の騒音の聞こえ方
- 実際に電車の騒音はどの程度聞こえる?
- 日常生活に支障がない?
イメージしやすいように、我が家の具体的エピソードをご紹介します。
窓を閉め切った状態で、電車の音は聞こえる?
残念ながら、窓を全て閉めきっても、電車の音は聞こえてきます。
屋外の音が室内に入り込んでくる「ある場所」があるのですが、分かりますか?
それは、換気扇と通気口!
換気扇は、キッチン、浴室、脱衣所、トイレの4か所。
通気口は各部屋全てに1つずつ、計5か所あります。
つまり、全ての窓を完全に閉め切った状態でも、全室において電車の音は聞こえてくるのです!!
ただし、「聞こえる」というだけで、日常生活には特に支障をきたしません。
TVや音楽が聞こえなくなるとか、会話が遮られるとか、そういったことはありません。
日中、エアコンもTVも音楽もつけずに1人で静かに過ごしている時は、それなりに電車の音が耳に入ってきますが、「聞こえる」というだけで、「うるさい」とは感じません。
TVや音楽でなくとも、洗濯機や食洗機などが動いているときは、それら家電の運転音にかきけされるのか、電車の音は耳に入ってきません。
そうそう、我が家に遊びに来た友人の感想もご紹介しておきましょう。
窓を締め切ったリビングで、お茶を飲みながら楽しくおしゃべり
↓
帰りに、玄関を1歩出て電車の騒音が聞こえてきた時の一言
そっか!そう言えば線路の近くやったね。
部屋ん中おったら、電車の音聞こえへんな!
ちなみに、似たような感想を言った友人は2~3名おります。
窓を開けた状態では、電車の騒音はどの程度?
つぎは、窓を開けた時。
春や秋、風が気持ちがいい季節は、積極的に窓を開けたい派の私たち夫婦ですが・・・
ハッキリ言って、窓を開けると
うるさいです!!
具体例
- TVを見ている子供が「聞こえない!」と言って、自ら窓を閉める
- 夫婦二人で大事な話をしていた時、電車の騒音が会話の邪魔になり、窓を閉める
- 寝室の窓を開けて寝ると、電車の騒音で眠りが浅くなる
つまり・・・
・ TVを見るとき
・ 大事な会話or電話
・ 夜寝るとき
必ず窓を閉めます!
ということで、夏の早い段階から、クーラーをつけて寝る日が続きます。
※マンションであっても、窓を開けたまま寝るのは防犯上はよくないので、まぁ、人によったら「そんなの当たり前!」の話かもしれませんが…(笑)
一方、TVを見るわけでも会話をするわけでもい時は、窓を開けて過ごすこともあります。
まぁ、慣れれば、
BGMみたいなものです(笑)
マンションの上層階でも、電車の騒音はうるさいの?
我が家は、マンションの8階です。
上層階になればなるほど線路との距離が離れるので、騒音の聞こえ方はマシになるのでは?と思っていたのですが、8階程度ではほとんど変わりません。
むしろ、1階よりも8階の方がうるさく聞こえる気がします。
タワーマンションの20階部分でも「うるさい」と感じる、という口コミも見かけました。
50階ぐらいになれば、違うのかな?
私が思うに、線路沿いに立ち並ぶ建物は、遠くに音を届けるメガホンと同じ役割になっているのではないでしょうか。
音が横に逃げない分、上方向には遠くまで音が届くという仕組みではないでしょうか?
もしかすると、反響音ってやつかもしれません。
線路沿いの建物の壁に音がぶつかって跳ね返ってくるので、よけいに音が響き渡ってうるさく感じるのかもしれません。
逆に、線路からの直線距離が近くても、間に1つ建物が挟まると、音の聞こえ方はかなり変わってきます。
↑線路から建物Aと建物Bそれぞれの直線距離が同じでも、間をさえぎる建物があるぶん、建物Bの方が電車の音はマシになります。
線路沿いにある建物が、防音壁のような役割を担ってくれるからです。
この音の聞こえ方の違いは、私が近所を歩いて聞き比べたので間違いありません。
二重サッシの防音効果は?
ペアガラスのサッシが1枚よりも、二重サッシの方が防音効果があります。
私が住むマンションは、全ての窓が二重サッシ。
この二重サッシは、防音効果的にも断熱効果的にも、とても優秀です!
- 外側と内側の両方のサッシを閉めた方が、電車の騒音がぐっと聞こえにくくなる
- 外側と内側の両方のサッシの鍵を閉めると、さらに外の音が聞こえにくくなる
- 寝室の内側のサッシの鍵は閉めたけど、外側の鍵は開けたまま寝てしまったときは、早朝の電車の音が少し気になった
こんな感じです。
内側と外側の両方の鍵をかけることで気密性がアップし、より高い遮音効果が得られます。
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線路沿いマンションのその他のデメリット
電車の音にまぎれて窓を割られ、泥棒が侵入しやすい
防犯上はデメリットが大きいようです。
電車が通過するときの騒音に合わせて窓ガラスを割れば、近隣の住民でもその音に気が付かないからです。
ただ、これに関しては、個別に防犯対策を取ることが可能です。
電車が通過するときの振動で建物や窓が揺れる
これは、分譲マンションではほとんど気にする必要はありません。
ただし、線路のすぐ横の低層階の住戸や、木造・軽量鉄筋の住宅の場合は、電車が通過する際に、建物や窓の揺れを感じるケースがあります。
私がかつて一人暮らしをしていた木造アパートは、目の前の道路を大型トラックが通過するだけで、建物と窓ガラスが揺れていました。
電車の乗客からの視線が気になる
- マンションのベランダが線路側を向いている
- 線路からマンションまでの距離が近い
- マンション前で、電車の速度が落ちる
- マンションの低層階の住戸である
これらの条件がそろった場合、電車の乗客の視線が気になる場合があります。
レースカーテン(遮像カーテン・ミラーカーテン)をひくことで、部屋の中の様子を覗かれることは避けられますが、女性の下着など洗濯物の干し方などには少し気を遣いますね。
電車の光による睡眠の妨げ
音だけではく、電車の光も睡眠の妨げになる可能性があります。
実際は、寝室に遮光カーテンをひいてしまえば、大した問題ではありませんが。
遮光カーテンが嫌いな人や、眠りが浅くてちょっとした光にも反応してしまう人は注意が必要です。
電車と線路の摩擦による鉄粉やほこりによる汚れ
電車がブレーキをかける位置(つまり駅の手前)では、摩擦によって鉄粉が舞うようです。
線路からの距離とマンションの階層次第では、この鉄粉やほこりが気になる場合があるかもしれません。
ただし、私が住んでいる線路沿いマンション(8階)では、この鉄粉が気になったことは1度もありません。
線路沿いマンションの資産価値
マンションの資産価値を最も大きく左右する条件は、ずばり「立地」です。
だからこそ、線路沿いに立っているマンションの資産価値ってどうなの?!と気になりますよね。
資産価値を決める要素
「線路沿い」は資産価値的にはマイナス要素ですが、立地・見晴らしなど他の条件がよければ、トータルでの資産価値は高くなります。
結局、資産価値があるかどうか?は、借り手や買い手が付きやすいかどうか?にかかっています。
特に人気エリアであるかどうか?が、資産価値を決める最も大きな要素です。
1番手っ取り早い判断基準は、転勤族が好んで選ぶ立地であるかどうか?!だと個人的には思います。
「駅近」と言っても、各停しか停まらない駅より、快速・特急が停まる駅。
さらには、複数の鉄道会社が乗り入れする駅の方が人気は高いですよね。
不動産の価格は、需要と供給のバランスに大きく左右されます。
多くの人が住みたいと思う街だけど、市場に出る物件が少なければ価格は高騰します。
人気エリアかどうかリサーチする方法
人気エリアかどうかは、その土地の中古住宅を仲介している不動産屋にコンタクトをとってリサーチしましょう。
新築マンションの営業マンはいいことしか言わないので、要注意です!
SUUMO等を利用して、その地域で売りに出されている中古マンションをサクッと検索して、仲介している不動産屋に問合せしてみましょう。
不動産屋の営業マンから「この辺は人気で、なかなか空きも出にくいんですよね」というセリフが出れば、それは人気エリアです。
逆に、大型マンションが多く建設されているエリアで、常に空き物件がゴロゴロしている場合は、資産価値が下がりやすいでしょう。
新築での購入は絶対に避けるべきエリアです。
線路沿いマンションの購入前チェックポイント
ここまでお読みいただいて、気になっていた線路沿いマンションに、まだ検討の余地が残っている方は、是非以下の点もチェックして下さい!
必ず見学し、希望階での音の聞こえ方を確認
候補が中古マンションなら、迷わずすぐに見学の申し込みを入れましょう。
もし、建設前の新築マンションなら、似たような条件の中古マンションを探し、そこの見学を申込みましょう。
サッシの構造などによって騒音の聞こえ方は変わってきますが、窓を開け放った時の聞こえ方はほぼ同じです。
- 線路からの距離(さえぎる建物の有無も)
- 駅からの距離(電車の速度による音の変化)
- 希望する階層
- リビングの窓の方角
この辺の条件が似通った中古マンションを探し、内覧の申し込みをしましょう。
踏切の有無も確認
線路までの距離にばかり意識がいきがちですが、近くに踏切がないかもチェックしましょう。
踏切は、電車が通過する前から警報が鳴るので、上り下りの本数が多いと、かなり長い間「カンカンカンカン」と鳴り続けることになります。
踏切の無理な横断などで、さらに電車の警笛が鳴りびくこともあります。
可能であれば、1番電車の本数が多い朝に、その踏切まで足を運んでみるといいでしょう。
駅のホームまでの距離とアナウンスの音
マンションが駅近の場合、駅のホームに流れるアナウンスまで聞こえてくる場合があります。
朝のラッシュ時は、電車の発車のベルに加えて、「白線の内側までお下がりください!」「駆け込み乗車はおやめください!!」と、アナウンスする駅員さんの声のトーンも強くなりますからね。
そういった駅ホームの音まで聞こえてくることがないか、できる限りチェックしてみましょう。
電車の騒音デメリットをはるかに超えるメリットの有無
これは、最終的な決断に非常に重要になってくるポイントです。
私たち夫婦が購入した線路沿い中古マンションも、電車の音はハッキリ言ってうるさいです!日常生活に差し障る騒音で、窓を開けて過ごすことが減りました。
マンションの前所有者さんとお会いした時に質問したら、はやり電車の騒音だけは嫌だった…とこぼしていました。
それでも最終的に購入を決断した理由としては、
- 駅に近い
- 人気エリアの物件
- 日当たり・見晴らし良好
- 4LDK
- 価格が安い
という、私たち夫婦にとってありがたい条件がいくつも揃っていたからです。
まとめ
新築だから!価格が安いから!という理由だけで線路沿いマンションに飛びついてしまうと、後悔することになりかねません。
騒音のマイナスをはるかに超えるプラスがあれば、トータルでは大満足のマンション購入が達成できますよ。
私たちも理想を言えば、窓を開けてそよ風が流れ、小鳥のさえずりが聞こえてくるような環境で暮らしたいですが、今は通勤の利便性や子育て環境の方が優先です。
いずれ子供達は巣立って生活スタイルは変化しますが、その時の住み替えも視野に入れ、貸しやすいor売りやすい物件であることもポイントですね。
この記事を読んで下さったあなたが、満足のいくマンション購入を実現できるよう、心からお祈りしています!
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