リクシル、パナソニック、TOTOなど、ユニットバス(=システムバス)のメーカー各社、スタンダードな縦長の鏡と、横長のワイドな鏡を取り扱っているようです。
ちなみに私は、リクシルのリノビオVというシリーズで、中古マンションのお風呂をリフォームしました。
私はリクシルのショールームで、縦長と横長の鏡を見比べて、
「絶対、横長の鏡にしたい!!」と一目惚れしました。
今回のブログ記事では、縦長の鏡と横長の鏡、それぞれのメリットとデメリットを改めて整理してみたいと思います!
縦長の鏡の特徴
※リクシルのリノビオVの画像をお借りしています。
メリット
- 全身がうつり、裸の状態でボディチェックができる
- 立ったままシャワーをしても、顔を鏡にうつしすすぎ残しがないか確認できる
- 横長の鏡よりも掃除が楽
- 横長の鏡よりも料金が安い
デメリット
- パッと見の印象として、高級感に欠ける
横長の鏡の特徴
※リクシルのリモア&リノビオVの画像をお借りしています。
メリット
- 空間に奥行をもたらし、バスルームが広々とした印象になる
- 浴室が高級感のある雰囲気になる
デメリット
- 全身がうつらない
- 立ったままシャワーをあびるときに、顔がうつらない
- 椅子に座ると、体はほとんど映らない
- 縦長の鏡よりも、掃除の手間がかかる
- 縦長の鏡よりも、料金が高い
横長の鏡はデメリットの方が多い!特に掃除は要注意!
メリット・デメリットを箇条書きでまとめてみたところ、実は横長の鏡はデメリットの方が多いんですね。
縦長の鏡のデメリットは「高級感に欠ける」と書きましたが、感じ方は人それぞれですし、実害はありません。
横長のデメリットですが、
- 全身が映らない
- 立った状態・座った状態で鏡に映る部分が限られる
- 料金が高い
この3点は、割とすぐ気が付くと思うのですが、掃除の手間についてはイメージがつかない方もいるのではないでしょうか?
横長の鏡の掃除の手間というのは、具体的には以下の3点です。
①横長の鏡は面積が大きい分、掃除する面積も増える
リクシルのリノビオVの場合、縦長の鏡は4サイズあります。そして、横長の鏡はユニットバスのサイズによって幅が変わります。
鏡のサイズを比較してみると、一番大きい縦長の鏡よりも、一番小さい横長の鏡の方が、面積が広いんです。
↓以下、一覧表を見比べてみて下さい。
ミラー | 寸法 | 面積 cm2 |
---|---|---|
タテ長ミラー(3080) | 300W×800H | 2,400 |
タテ長ミラー(30100) | 300W×1000H | 3,000 |
タテ長ミラー(30115) | 300W×1152H | 3,456 |
タテ長ミラー(30135) | 300W×1352H | 4,056 |
ユニットバスサイズ | 寸法 | 面積 cm2 | |
---|---|---|---|
ワイド
ミラー |
1620 | 1718W×400H | 6,872 |
□□18 | 1518W×400H | 6,072 | |
1317 | 1418W×400H | 5,672 | |
□□16 | 1318W×400H | 5,272 | |
システム
ワイド ミラー |
1620 | 1528W×420H | 6,417 |
□□18 | 1428W×420H | 5,997 | |
1317・□□16 | 1328W×420H | 5,577 |
つまり、横長の鏡の方が、鏡の掃除&お手入れをする面積が増えてしまうんです。
鏡は、うろこ状の水あかがこびり付いてしまうと、そう簡単に落とせなくなるし、そのせいでせっかくのバスルームが汚い印象になってしまいますよね。
だから、壁や床の掃除よりも、気を遣う場所だと思います。
横長の鏡を選ぶと、掃除に気を遣う面積が増えてしまうということです。
専用の曇り止め剤を塗る場合も、面積が広い分、消費量も多くなりますよね。
②横長の鏡の掃除は、無理な姿勢になる
↑つまり、こういうことです(頑張って書きましたw)
洗い場に立った状態で、バスタブ上部の鏡の端まで掃除する場合、ちょっと無理な姿勢になってしまうんです。
1620サイズのユニットバスに、横幅があるワイド浴槽を入れた場合は、最も掃除が大変ですね。小柄な人が掃除する場合はなおさらです。
この辺は、ショールームで実際に掃除をする姿勢をとってみて確認した方がいいですね。
シャワーのスライドバー 兼 手すりを掴むか、柄付きブラシを利用すれば、腰への負担は解決できるかもしれません。
横長の鏡は、入浴ついでの掃除に限界がある
体を洗ったついでに、そのボディタオルで鏡を掃除する方っていませんか?
とある芸能人が、そうやって掃除するのが楽!とTVで言っていたのを見て、私もマネしてみました。
体を洗ったボディタオル、つまり石鹸がボディソープがついている状態です。専用のお風呂用洗剤ではありませんが、これならズボラな私でも毎日欠かさず掃除できるなぁと思いました。
まぁ、別にボディタオル&石鹸でなくとも、専用スポンジ&専用洗剤を使って掃除でもいいんですが、入浴ついでに掃除するのは楽ですよね。
お風呂用スリッパを履かなくていい、そしてそのスリッパを乾かさなくていいのが、入浴ついでに掃除するメリットです(←どんだけズボラなんだ…笑)
でもこれが横長の鏡となると、泡を流した時にバスタブに流れ込んでしまうので、入浴ついでの掃除が出来なくなってしまいます。
浴槽の蓋を閉めていても、今度は蓋に泡がついてしまいますし、蓋の隙間から浴槽内に流れ込んでしまうかもしれません。
バスタブにお湯を溜めない、あるいは家族の中で一番最後に入浴する人が掃除を担当する場合なら大丈夫ですが…。
③横長の鏡とスライドバーが重なった部分が掃除しにくい
横長の鏡を選んだ場合、基本的にはこのような↓スライドバーを取り付けることになります。
リクシルの場合は「スライドフック付握りバー」というのが正式な名前ですね。
さての、このスライドバーなんですが、横長の鏡の上をまたがる(重なる)ことになります。
すると・・・・
この重なった部分が、掃除がしづらくなってしまうのです…
実際に、掃除がしづらいし、曇り止めが塗りにくい…とブログに書いている方も発見しました。
いかがでしょうか?
以上3点が、横長鏡の掃除の手間の具体例でした。
鏡による視覚的効果
今度は、横長の鏡の最大のメリットである、視覚的効果について詳しく解説します。
鏡の視覚的効果とは?
鏡の視覚的効果とは、空間に奥行をもたらし、広く感じさせてくれることです。
※リクシル リノビオVの画像をお借りしています↑
上の画像は、鏡への映り込みが消されてしまっているので、実物とは少し異なります。
実際に見た時は、鏡に反対側の空間がうつり込み、鏡の奥にも空間が広がっているような錯覚がおこります。
これにより、バスルーム全体が広く感じるというわけです。
縦長の鏡と横長の鏡の視覚的効果の違い
縦長でも横長でも鏡は鏡。どちらにしても視覚的効果は得られるのでは?と思いませんか?
確かにそうなんですが、実際に私がショールームで見た時には、このような印象の違いがありました。
縦長の鏡 | 横長の鏡 |
---|---|
上方向への空間の広がりが強調される | 横方向への空間の広がりが強調される |
お風呂の天井が高く感じる | お風呂の面積が広く感じる |
そうなんです、つまり・・・
横長の鏡の方が、お風呂が広い印象になります!
縦長の鏡は、上方向への広がりが強調される理由は、鏡へのうつり込み方よりも、その縦長の形によるものだと思われます。
まとめ
以上が、縦長の鏡と横長の鏡の違いでした。
この見た目と引き換えに払うものは
- 高いオプション料金
- 掃除の手間
- 鏡に映る範囲の制限
ですね。
さて、お風呂の横長の鏡に一目惚れした私ですが、最終的にどちらを選んだと思いますか?
実は・・・
それでも横長の鏡を選んだのです!!(笑)
とにかく一目惚れの気持ちが強かったとしか言いようがないのですが・・・
実は、この横長の鏡を選んだ話には、続きがあります。
↓続きはこちら↓
使用後のレビュー
その後、実際に使ってみた感想は↓こちら↓
※これだけ検討したくせに、ちょっと後悔しています(笑)
コメントをどうぞ!
イラストが最高です!
家は横ですが、見た目以外は縦です!
掃除もイラストの通りしづらいです!
新築でこれから建てるなら絶対縦!
ぴったりが好き様
コメントいただき、ありがとうございます!
このようなイラストしか描けないのですが、最高と言っていただけてうれしいです(^^)
そうですよね~、最近のブログ記事にも書きましたが、私も縦の方がよかったなぁと後悔しております(笑)
掃除の図、とてもうまいですね^^
参考になりました!
あん様
コメントありがとうございます!
素人丸だしのイラストですが、参考になったようでよかったです!