リクシルのシステムキッチンに、「リシェルPLAT」という新シリーズが、2016年4月1日に仲間入りしたようです。
これまで、このブログで、シエラ、アレスタ、リシェル(SI)の違いをご紹介してきました。
では、リシェルSIとリシェルPLATは、同じ「リシェル」という名前がついているけど、どう違うの??ということを、私も疑問に感じたので調べてみました。
※以下、リクシル公式HPやWEBカタログからお借りした画像を元にしています。
リシェルのブランドコンセプト
リシェルSIとリシェルPLAT、両方とも「リシェル」のシリーズです。
では、リクシルが提案するリシェルのブランドコンセプトは何なのか?調べてみました。
それはズバリ・・・・
キッチンで暮らしましょう。
現代のキッチンに求められる価値を見つめ直し、キッチンを中心とした暮らしを提案するというコンセプトだそうです。
リシェルSI
料理を楽しむキッチン
料理をする人にとっての「使うよろこび」を突きつめ、直感的な使いやすさと、自然な使い心地をかたちにしたそうです。
リシェルPLAT
生活を楽しむキッチン
生活空間にそのまま置いてもいい、家具のように美しくて使いやすいキッチンにデザインされているようです。
このように、リシェルSIは「料理」を軸に商品開発し、リシェルPLATは「生活」を軸に商品は開発されているという違いがあります。
リシェルSIとリシェルPLATの価格帯の違い
価格帯の違いはこんな感じ↑
リシェルSIの方が、値段の幅が大きくなっています。
リシェルSIとリシェルPLATの扉デザインの違い
キッチンの印象を、最も大きく左右するのが扉デザインです。
↑リシェルSIでは、扉の価格帯はグループ1からグループ6までの6段階、扉は48種類、取っ手は16種類もあります。
↑それに対してリシェルPLATでは、扉はグループ1とグループ2の2段階、扉デザインは8種類、取っ手は2種類だけです。
上段と下段の木目が似ていますが、リアルに再現した木目調(グループ1)か、天然木(グループ2)の違いになっています。
リシェルPLATでは、リシェルSIのようなカラフルな色展開がなく、白か木目が3トーンと非常に限定されています。
リシェルSIとリシェルPLATの収納の違い
リシェルSIのウリでもある「らくパッと収納」ですが、リシェルPLATにはそのような機能は存在していません。
↑しかも、シエラでさえあったオプション「アシストポケット」や「アシストシェルフ」も、リシェルPLATにはありません。
↑リシェルPLATの引出し式収納は、実にシンプルです。唯一あるのが、包丁差しくらいでしょうか。
リシェルPLATのワークトップは1つだけ
リシェルSIでは、人造大理石が10種類、ステンレスが2種類、さらに特徴的なセラミックトップが4種類、計16種類もありました。↓
しかし、リシェルPLATでは人造大理石トップ「テンダーホワイト」1種類のみです。ステンレストップすらありません。
ただし、家具のような佇まいにするために、厚さ20mmの薄型ワークトップで、さらに「返し」のないフラットなつくりになっているのが特徴です。
リシェルPLATのシンクは2種類だけ
↑リシェルSIは、上記の通り、5種類のシンクから選ぶことが出来ます。
通常サイズとコンパクトサイズに加えて、ワイドなひろびろシンクも用意されていました。
↑それに対してリシェルPLATのシンクは、上記の2種類のみです。
ステンレス製のラクリーンシンクは、リシェルSIと同じものですが、注目したいのは人造大理石シンク。
リシェルSIの人造大理石「キレイシンク」と何が違うかお気づきでしょうか?
最大の違いは、リシェルPLATの人造大理石シンクにはスポンジや洗剤の収納スペースがないことです。
シンプルで簡潔な作りにするために、そういったスペースを排除したようです。
ちなみにサイズは↑上記の通り、標準サイズです。ワイドサイズ、コンパクトサイズはありません。
リシェルPLATの「キッチンテーブル」
↑リシェルSIにはない(もちろん、シエラ、アレスタにも無い)、リシェルPLATだけの「キッチンテーブル」というオプションです。
リシェルPLATの「キッチンはリビングになる。」というコンセプトを象徴するのが、このキッチンテーブルと言えると思います。
リシェルSIの対面キッチンユニットにある「パーテーション対面キッチン」と比較してみましょう。
リシェルSIは2~3人くらいで使うカウンターテーブル(簡易的な食事スペース)であるのに対し、リシェルPLATは家族4~5人で囲むダイニングテーブルとして使えるようになっています。
リシェルPLATの木製トレー
ちょっとした収納雑貨でありがなら、リシェルPLATのブランドイメージを作り上げている重要な商品の1つと言えるのが、この木製トレー「ウッドクラフトトレー」です。
使うたびに嬉しくなる木製のトレー
ちなみに、このキッチンのデザインを手がけた原研哉さんは、
木製のトレイは、道具を取り出すたびに「このキッチンにしてよかったなあ」と惚れ惚れしてしまうような風合いと佇まいを目指して、素材とかたちの改良を重ねました。
と語っています。
この木製トレーはオプションですが、価格は、定価で20,000円~43,000円(サイズによる)とかなり高級です。
まとめ
リシェルSIとリシェルPLATは、同じ「リシェル」シリーズでありながら、全然違うことをご理解いただけたかと思います。
私が個人的に感じ取ったイメージは
- リシェルSI・・・・機能とこだわりが盛りだくさん。高級でハイクオリティ!
- リシェルPLAT・・・シンプルな美しさを追及した「無印良品」っぽいキッチン
という感じです。
それもそのはず、リシェルPLATをデザインした原研哉さんは「無印良品アートディレクション」とやらも務められたそうです。(アートディレクションって何をするのか知りませんが 笑)
リシェルPLATは、使い勝手云々より、デザインや雰囲気が「好き」で選ばれるキッチンなんだな、と思いました。
以上、お読みいただき、ありがとうございました。
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