リクシルのシステムキッチンで1番の売れ筋アレスタ。
そしてワンランクお手頃なシエラ。
シエラとアレスタの違いについて、分かりやすく画像付きでまとめてみました。
※以下、リクシル公式HPやWEBカタログからお借りした画像を元にしています。
シエラよりアレスタの方が少し価格が高い
リクシルのシステムキッチン全体で見ると、アレスタとシエラの価格帯は似ていますが、アレスタの方が少し高めです。
1番価格帯が高い「リシェルSI」と比較すると、アレスタとシエラの差はそこまで大きなものではありません。
シエラよりアレスタの方が扉&取手のデザインが多い
シエラとアレスタで同じ扉の色もありますが、アレスタの方が扉&取っ手のデザインが豊富です。
キッチンの印象を最も大きく左右するのは、扉の色やデザインなので、慎重に比較したいポイントです。
シエラの扉デザイン・カラー
↑シエラの扉の色は全部で23色。
価格別に、グループ1からグループ3までの三段階に分類されています。値段が一番安いのはグループ1、一番高いのはグループ3です。
グループ2のウッドカラーシリーズは、LIXIL共通のベーシックな木目色「クリエカラー」に対応しているので、フローリング&室内ドアとトータルコーディネートが可能です。
シエラの取っ手
シエラの取っ手は3種類のみ。
ショートハンドル取手は、グループ1専用です。グループ1の扉の場合、ショートハンドル取手しか選べません。
アレスタの扉デザイン・カラー
↑アレスタの扉は全部で46色。シエラの2倍のカラーバリエーションが用意されています。
アレスタでは、グループ1からグループ4まであります。(値段が一番安いのはグループ1、一番高いのはグループ4)
アレスタも、LIXIL共通のクリエカラーに対応したシリーズが2種類あり、フローリングや室内ドアと色を統一することがます。
さらに、クオリティウッドシリーズは「ラシッサ Dフロア」と「ラシッサ Dラテオ」に対応しているので、クリエカラーとはまた一味違う色展開で、キッチン&室内ドア&フローリングの色を統一することが可能です。↓
アレスタの取っ手
↑アレスタの取っ手は、全部で11種類。
↓同じ扉でも、取っ手の色や形でキッチンの表情が変化します。
扉の色と取っ手のデザインの組み合わせで考えると、
- シエラは41バージョン
- アレスタは272バージョン
アレスタの方がはるかに選択肢が多く、こだわりのキッチンインテリアを楽しめます。
アレスタにはドアポケット(パタパタくん)のオプションがある
サンウェーブ時代、「なるほどね~が ちゃんとある パタパタく~ん♪」という歌とカンガルーの着ぐるみを着た子どもが登場するTVCMが人気だったので、「パタパタくん」という名前を覚えている方もいるかもしれません。
プッシュオープン式で、おたまや包丁などの調理器具専用ポケットになっています。
このパタパタくんは、アレスタではオプションとして用意されていますが、シエラでは選ぶことができません。
シンク下 +12,000円
コンロ下 +12,000円
二ヵ所両方 +24,000円
※間口255cm/奥行65cm/グループ1の場合
シエラよりアレスタの方が収納の奥行が広い
シエラとアレスタで、地味ながら意外と重要な違いが、引出し収納の奥行です。
シエラのスライドストッカーとアレスタのスライドストッカー(引出し式の収納)を比較したとき、アレスタの方が奥行が長く、収納力が高いんです。
シエラの引出し内寸
コンロ下・調理スペース下・シンク下、そして上段・中段・下段でも、引出しの奥行は異なります。
シエラの引出しには、ソフトモーションレールとローラーレールの2種類のレールがありますが、上の図はソフトモーションレールの寸法です。
ローラーレールの方が価格が安いのですが、
- 引出しが奥まで引き出せない
- 引き出しを閉じる時にガチャン!となる
ので、個人的にはオススメしません。その点、ソフトモーションレールは、勢いよく引出しを押しても、減速してスッと静かに閉まります。
アレスタの引出し内寸
アレスタもシエラと同様に、引出しの場所によって奥行は変わります。
※アレスタ独自の「パタパタくん」というドアポケットを付けた場合は、有効奥行はもっと狭くなります。特にコンロ下中段については、シエラの奥行より狭くなるのでご注意下さい。
シエラとアレスタの引出し奥行 比較表
I型、間口255cm、奥行65cm、ワークトップ高さ85cm、スライドストッカー、ソフトモーションレール、アシストポケット付の場合の有効奥行を比較してみます。
引出し | シエラ | アレスタ | 差 | |
---|---|---|---|---|
コンロ下 | 中段 | 34.7cm | 34.7cm | ±0cm |
下段 | 37.4cm | 42.4cm | +5cm | |
調理台下 | 上段 | 42.4cm | 52.4cm | +10cm |
中段 | 42.4cm | 52.4cm | +10cm | |
下段 | 37.4cm | 42.4cm | +5cm | |
シンク下 | 中段 | 29.7cm | 34.7cm | +5cm |
下段 | 37.4cm | 42.4cm | +5cm |
コンロ下の中段引出しだけは、シエラもアレスタも奥行は同じです。
それ以外の引き出しは、アレスタの方が5cm~10cmほど奥行が長くなっています。
アレスタは「ひろびろシンク」や「Wサポートシンク」も選べる
シエラよりアレスタの方が、選べるシンクの種類がたくさんあります。
特に、大型の「ひろびろシンク」、使い勝手を追及した「Wサポートシンク」は、シエラでは選ぶことができません。
シエラのシンク
シエラのシンクは、以下の4種類(人造大理石×1、ステンレス×3)だけです。
人造大理石シンク
シエラの人造大理石シンクは、キレイシンク1種類のみ。(色は5色あります)
ステンレスシンク
ステンレスシンクは、スキットシンク、ラウンド68シンク、フランジ付ミドルシンクの3種類。
このうち、「フランジ付ミドルシンク」だけはシエラのみのシンクで、アレスタではラインナップされていません。それ以外はシエラとアレスタ共通のシンクです。
アレスタのシンク
アレスタのシンクは全部で6種類(人造大理石×2、ステンレス×4)です。
シエラと共通するシンクは省略して、シエラにはないシンクをピックアップします。
幅が広い「ひろびろシンク」
ひろびろシンクは2種類(人造大理石×1、ステンレス×1)
- 人造大理石キレイシンクの横幅を15cmワイドにした「ひろびろキレイシンク」
- ステンレスのスキットシンクより18cmワイドにした「ひろびろラクリーンシンク」
↑ひろびろシンクの使い勝手の良さはこんな感じ。
- シンクの上に洗いカゴを置いても広々使える
- 2人並んでの洗い物も余裕
- 野菜の水切りなど、シンクの上も調理スペースの延長として使える
※繰り返しになりますが、この2つのひろびろシンクはシエラでは選ぶことができません。
調理と後片付け ダブルではかどる「Wサポートシンク」
シンクの中段にもプレートをセッティングできる「Wサポートシンク」。
狭いキッチンでも、作業効率を格段にアップさせてくれる、とても便利なシンクです。
- 粉や水を使う作業も、衛生的&後片付けも楽
- まな板作業もスムーズ
- 米とぎや鍋の後片付けも、楽な姿勢で
- オプションの水切りカゴで、大量の食器の切りもOK
繰り返しになりますが、この便利なWサポートシンクはシエラでは選ぶことができません。
↓リクシルの公式動画もご覧いただくと、使い勝手の良さがイメージがしやすいと思います。
アレスタは引出しの底板をステンレスにも変更可能
シエラもアレスタも、基本的には引出しの底板は「メラミン樹脂」です。
アレスタならオプション料金上乗せで、引出しの底板をステンレスに変更することができます。
ただし、メラミン樹脂もキズや汚れに強い素材なので、この点はシエラv.s.アレスタにおいてはあまり重要ではありません。
間口225cmのI型キッチンなら
定価で+51,000円
(※計算式:2550mm×20円)
アレスタの対面キッチンは、サポートカウンターも選べる
これはセンターキッチン、いわゆる対面キッチンの場合です。
ダイニング側の作りについて注目してみて下さい。
シエラとアレスタで共通するダイニング側スタイル
シエラでもアレスタでも同様に選べるのは、以下の収納タイプ、ハーフ収納タイプ、テーブルタイプの3つです。
シエラにはないアレスタの「対面キッチンユニット」
アレスタの場合、上の3つに加えて、対面キッチンユニットというものが存在します。
↑この木目調の家具のような部分が対面キッチンユニットです。
側面の作りは、シンプルなサイドパネル仕様か、便利なサイドストッカー仕様の2つのタイプから選べます。
個人的に気に入っているのが、サイドストッカー仕様。まさかゴミ箱になっているとは思えないスッキリ感!
↓シンク横の水切りスペースと、サイドの分別ごみ箱の組合せが、資源ごみの処理にとても便利そうです。
ただし、この対面キッチンユニットに関しては、リクシルのクリエカラーで統一したい!といった希望がなければ、大工さんや家具屋さんに造作してもらうことも可能です。
アレスタはビルトインオーブンレンジも設置可能
アレスタの場合、ガスコンロあるいはIHヒーターの下に、ビルトインタイプのオーブンレンジを設置することもできます。
その分、収納スペースは減りますが、大きなオーブンレンジをスッキリ納めることができます。
ガスコンロ用オーブンレンジ
電子レンジ機能付のコンビネーションレンジと、コンベクションオーブンがあります。
IHヒーター用オーブンレンジ
もちろん、IHヒーター用のオーブンレンジも用意されています。
アレスタの方がコンロ・食洗機・水栓・換気扇の選択肢が若干多い
シエラとアレスタのカタログで下記のページをよーく見比べてみると分かるのですが、
- 水栓金具
- 食器洗い乾燥機
- 加熱機器(ガスコンロ・IHヒーター)
- レンジフード(換気扇)
アレスタの方が選択肢が多いです。
ただし、シエラorアレスタのどちらかを選ぶか?の決め手になるほどの内容ではありません。
【補足】メーカー(リクシル)に問い合わせた結果
キッチンのシリーズ間の違いについて、リクシルに電話で問い合わせてみました。
A:基本的には、シエラはシエラのカタログからお選びいただくことになります。
ただ、商品の型が合えば、工務店様によっては、アレスタのカタログにしか載っていないものでも、シエラのキッチンに入れることができる場合もありますので、工務店様にご相談下さい。
気になる方は、工務店に相談してみましょう!
まとめ
シエラかアレスタかを選ぶにあたって、押さえておきたい違いはこの9点です。
- シエラよりアレスタの方が価格帯が少し上
- シエラよりアレスタの方が扉&取っ手のデザインが多い
- アレスタはドアポケット(パタパタくん)をオプションで選べる
- シエラよりアレスタの方が引出し収納の奥行が長い
- アレスタなら「ひろびろシンク」や「Wサポートシンク」を選べる
- アレスタなら引出しの底板をステンレスに変更可能
- アレスタならダイニング側デザインとして「対面キッチンユニット」も選べる
- アレスタならビルトインのオーブンレンジも設置可能
- アレスタはコンロ・食洗機・水栓・換気扇の選択肢が若干多い
リフォーム会社紹介サイト ホームプロ では、時々、期間限定のオールLIXIL無金利リフォームローンキャンペーンを実施しています。
- 最長60回分割払&金利ゼロ
- 手元に資金を残せる
- これを機にまとめてリフォームしたい
- 資金不足でもすぐにリフォームできる
詳細は ホームプロ 公式サイトでご確認下さい。
コメントをどうぞ!
結局何が違うのかゴチャゴチャになっていたところ助けて頂きました!ありがとうございます!食洗機も深型で見積もりしてましたが揺らいでいたので自信を持って深型でいきます!
かなえ様
はじめまして!コメントいただき、ありがとうございます(^_^)
そのように言っていただけて、私としても嬉しいかぎりです。
ただ、シエラやアレスタは、少しずつモデルチェンジしているようです。私がちょっと見た限りですが、今はシンクの形も変わっているようです。
ということで、私が書いたこの記事は、あくまでも公開日時点の情報であり、最新モデルはまた異なっていると思いますのでご注意下さい。
また時間ができたら(いつになることやら・・・)、最新モデルも比較して記事にしたいと思います!(2018年10月追記:内容を最新情報に更新しました!)
食洗機の深型or浅型に関しては、深型で間違いありません!快適な食洗機ライフをご堪能下さい(^_^)v
大変参考になりました。アレスタでお見積もりをしていましたが、ふと疑問に思い、まさに今知りたかった事でした。
花沢類様
コメントありがとうございます。
参考になったようで、私としても嬉しいかぎりです(^_^)
アレスタでお見積り中なんですね!
よいリフォームができるよう、お祈りしています☆
追伸:このブログに書こうと思ってなかなか時間がとれずにいるのですが、食洗機は絶対に深型がおすすめです!
浅型にしなくてよかった~!!と思っています。
※よけいなお世話で申し訳ありません(^_^;)