リクシルのキッチン シエラとアレスタには、いくつかの違いがあります。
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とは言え、個人的にはシエラとアレスタは大して変わらないと感じています。
それでも、あえて少し割高のアレスタを選ぶ理由になるのは、
- アレスタの方が引出し式収納の奥行が長い
- 「絶対これ!」と思う扉がアレスタにしかない色・デザインである
- ひろびろシンク or Wサポートシンクにしたい
- アレスタのパタパタくんにしたい
この4点かなと思います。
今回は、この4点について、私の個人的アドバイスを書いてみたいと思います。
シエラとアレスタの引出し式収納の「奥行」
まずは、引出し式収納(スライドストッカー)の奥行ですが、ショールームで実物を確認した方がいいのはもちろんですが、そこで見た感覚・印象だけで決めるのは危険です。
1番理想的なのは、手持ちの調理器具を全てショールームへ持って行って、実際にシエラとアレスタの中に入れてみることですが、さすがにそれは難しいですよね(笑)
なので、自宅で鍋やフライパン、ボウルのサイズを測って、まずはシエラのカタログの有効奥行と照らし合わせてみて下さい。

シエラ引出し収納の有効奥行
↑※だだし、この収納例は、食洗機がないキッチンになっています。食洗機を入れる場合、中央の列の収納スペースはもっと減りますのでご注意下さい。
その上で、シエラの奥行じゃ手持ちの調理器具が全然納まらない!!というのであれば、アレスタにした方がいいです。
そして意外と見落としがちなのは以下の2点。
【1】キッチンの間口はどれくらいですか?
キッチンの間口(横幅)が比較的大きければ、その分収納スペースは広くなります。シエラでも充分な収納スペースが確保できる可能性はありませんか?
【2】キッチンの通路幅は十分に確保できますか?
アレスタのスライドストッカーを引き出した時、奥行が長い分、通路をふさぎます。引出しを奥まで引き出しても、正面に立ったりしゃがみこんだりできるだけのスペースはありますか?
ちなみに、、私の場合は・・・
- キッチンの間口が270cmと比較的大きかったので、シエラでも十分な収納スペースを確保できたこと
- 独立型キッチンで通路幅が狭かったので、アレスタの収納を奥まで引き出した時に十分なスペースを確保できなかったこと
この2点があったので、シエラにしました。
関連記事 リクシルのシエラを選んだ理由&アレスタ・リシェルを選ばなかった理由
シエラとアレスタの「扉の色・デザイン」
もし・・・
- アレスタの中に「絶対これがいい!!」と一目惚れした扉のデザインがある
- シエラに似たようなデザインがない
このような状況であれば、迷わずアレスタにするべきだと思います。
そうではなく、
- 飽きのこない色デザインがいいかな・・・
- キッチンが明るくなるような色にしたい
- 床やドアの色とコーディネートしやすいように、クリエカラーにしようかな
このような気持ちであれば、シエラの中からでも十分に選ぶことができます。
シエラで選べない「ひろびろシンク」と「Wサポートシンク」
ひろびろシンクもWサポートシンクも、どちらも魅力的で便利そうですが、なんとなく選んでしまうことのないよう以下の点にご注意下さい!
ひろびろシンクは間口の広い大きめキッチンに最適
ひろびろキレイシンクやひろびろラクリーンシンク。広くて使いやすそうですよね!
でもI型キッチンであれば、間口が240cm以下の場合は、安易に選ばない方がいいです。
上の写真には「調理スペースの広さはそのまま」とありますが、間口240cm以下のI型の場合は、ひろびろシンクを選ぶと調理スペースは狭くなります。
I型間口240cm以下の場合は、ショールームのスタッフの方に相談して、ひろびろシンクにした場合の調理スペース幅はどのくらいになるか、計算してもらいましょう。
その調理スペースでも作業に支障がでないかどうか、自宅のキッチンでシュミレーションしてから、ひろびろシンクの採用を検討しましょう。
シエラにもある「スキットシンク」や「キレイシンク」は標準的な76~77cm幅なので、特に不自由を感じることはないはずです。
なので、調理スペースを狭くしてまで「ひろびろシンク」を導入すべきではありません。
Wサポートシンクはコンパクトなキッチンに最適
Wサポートシンクは、狭いキッチンでも作業効率を格段にアップさせてくれる、とても便利なシンクです。
この写真を見て分かる通り、かなりの食器や調理器具を同時に水切るすることができます。
でも、シンクの中に食器がある状態で水を出すと、水ハネしてまた食器が濡れてしまうんですよね。
食器を洗い終わったらすぐにフキンで拭いて食器棚に戻すならいいのですが、自然乾燥で乾かす場合は、その間、水の出し方に気を遣わなければなりません。
食洗機を使う or シンク横に大きな水切りカゴを置くスペースがあるなら、上の写真のようなWサポートのシンクの使い方はしないはずです。
キッチンの横幅が狭くて十分な作業スペースが確保できない状況であれば、このWサポートシンクの性能が最大限発揮されると思います。
アレスタだけの「パタパタくん」
パタパタくんは、かつて印象的な可愛らしいテレビCMもしていたこともあって、とても画期的で魅力的な印象を持たれている方もいるかもしれません。
でも、個人的にはこのパタパタくん、遠くない未来に廃版になると予想しています(笑)
なぜなら、リクシルの最上位機種であるリシェルSIのオプションに存在していないから。
というか、パタパタくんを改善して、リシェルの「らくパッと収納」を開発したようです。
実際、「パタパタくんにしたけど使いにくかった!」と書いているブログを見たことがあります。
例えば、お玉とボウルを取りそうとした時に・・・
- パタパタくんを開けてお玉を取る
- パタパタくんを閉める
- 引出しを開けてボウルを取る
- 引出しを閉める
という手順になって、パタパタくんのせいでアクションが増えてしまい面倒!ということでした。
ズバリ申し上げますと、パタパタくんはやめて、アシストポケットにした方が使いやすいと思います。
まとめ
我が家のキッチンはシエラでリフォームしただけに、全体的にシエラ押しの意見になっています(笑)
松・竹・梅から何となく竹を選んでしまう感覚で、アレスタを選ばないようにしましょう。
中古住宅をリフォームやリノベーションして、より高く売却しようとするときは、アレスタやリシェルSIではなくシエラで価格を抑えているようですよ。
シエラでも充分すぎるほど見栄えよく、使い勝手もよいキッチンになります。
あなたのキッチン選びの参考になれば幸いです!
コメントをどうぞ!
リシェルの金額について、割引率がイマイチとありますが、LIXIL社内でも割引してはいけない商品となっているそうです!
仕事柄、リシェルをよく取り扱うのですが、LIXILの営業さんが教えてくれました〜
のむ様
コメントいただき、ありがとうございました!
なるほど、リシェルのブランド戦略として、割引はしない方針なのですね~
庶民の私には手が届きませんでしたが、やはり品質的にもデザイン的にも機能的にも、リシェルはとても魅力的な商品ですよね!
パタパタくんを付けるか否かで迷っていて
こちらにたどり着きました。
パタパタくん却下決定!
納得のいくアドバイス、ありがとうございました!!
ぴぃたん様
コメントいただきありがとうございます!
パタパタくん、リクシルになる前(サンウェーブ時代)に開発されているようですので、
完全に私の憶測ですが、企業特有の大人の事情もからんで現存しているのではないか?!
と個人的にはにらんでおります(笑)
ぴぃたん様宅も、使いやすいキッチンになりますように!