私たちが購入した中古マンションは、「高温差し湯方式」だったのですが、入居前のリフォームを機に「追い焚き方式」に変えてもらうことにしました。(その経緯はこちらの記事→お風呂の「追い焚き」と「高温差し湯」の違いは?(リフォーム前の検討))
しかし、リフォーム会社3社から相見積もりをとる中で、私自身が「追い焚き」についてかなり混乱した経緯があります。
もし、同様のリフォームを検討されている方は、あらかじめこの「追い焚きの落とし穴」を把握しておくと、リフォーム業者とのやりとりがスムーズになるので、今回ご紹介させていただきます。
私がリフォーム会社から相見積もりをとったときの話
追い焚きリフォームに「待った!」がかかったキッカケ
3社から相見積もりをとったのですが、マンションの現地訪問をしてもらい、お風呂全体のリフォームを相談する際に、「追い焚きにして下さい。」と伝えました。
後日、各社の見積書を比較している時に気が付いたのですが、2社は見積書に「追い焚き」という項目が入っていたのですが、1社だけ「追い焚き」という記載が全くないリフォーム会社があったのです。
もしかして私の伝え忘れ?と思ってそのリフォーム会社に確認しました。すると、「お客様のマンションの場合は、追い焚き機能を入れることは現実的に無理な可能性が高いです。」との回答だったのです!
これをきっかけに、私は「追い焚きの落とし穴」にハマったことに、後に気付くのでした・・・
他社の見積書には「追い焚き加工」という費用項目があるけど?
でも、他社の見積書には「追い焚き」の文字がしっかりと記載されています。もちろん現地訪問してもらった上での見積書です。
なので、「追い焚きは現実的に無理」と言ったリフォーム会社へ、そのことを質問してみました。
私:「他社(リフォーム会社A)の見積書には”追い焚き加工”という項目があります。」
リフォーム会社:「メーカー見積にある”追い焚き加工”という項目でしょうか?それは浴槽に給湯配管を接続するための穴あけ加工のことで、追い焚きの場合でも差し湯の場合でも必要になります。他社様の見積書にあるその項目は、メーカーで加工してもらうための費用で、当社では職人が現場対応するので、その費用は発生しません。なので、見積書にも”追い焚き加工”という項目はありません。」
とのこと。
つまり・・・
- 浴槽に給湯配管を接続するための穴をあけることを「追い焚き加工」とよぶ
- 差し湯の場合でも、その穴は必要になる(バスタブの内側からお湯が出る作りにできる)
- TOTOやLIXILなどのメーカーでその穴をあけてもらうこともできるが、リフォームの施工業者で穴をあけることもできて、そうすればコスト削減になる
ということです。
じゃあ、「追い焚きは現実的に無理」という理由は?
リフォーム会社曰く、「物理的には可能だが、現実的には無理だと思います。」とのこと。それは何でなの?と思いますよね。
その理由を簡単にまとめると
- 追い焚き専用の配管を新たに通す必要があり、そのためにはマンションの構造壁にも穴をあけることになるが、ほとんどのマンションで構造壁に穴をあけることは禁止されている
ということでした。(この詳細については、また別記事で・・・)
相見積もりを依頼した他のリフォーム業者にも確認
念には念を・・・他社へもこの「追い焚き」について確認しました。
私「他社から、追い焚きはマンションの構造壁に穴をあけることになるので実質無理です、と言われました。でも、おたくの見積書には、追い焚きできるような内容のことが書かれているのですが、実際どうなのでしょうか?」
リフォーム業者「現状では、高温差し湯での提案なので、壁に穴をあけるといったことは一切ありません。高温差し湯でも、自動湯はりや追い焚きはできます。」
私「???」
リフォーム業者「ただ、配管が1本で給湯器から浴槽へのお湯が一方通行なので、追い焚きするとお湯の量が増えてきます。」
・・・・・え!?
ここで改めて気がつきました。私が思っている「追い焚き」と、このリフォーム業者の方が言っている「追い焚き」が違っているということです!!
私は、「追い焚き」と言えばバスタブのお湯の量は一定で、お湯が循環しながら温められる仕組みを指していると信じて疑わなかったのですが、そうではない解釈というか使われ方もあるんですね・・!
このリフォーム業者の方の「追い焚き」の定義は、「バスタブ全体のお湯の温度を上げること」のようです。給湯器のリモコンにも、おそらくそのような設定があるということでしょうね。
なので、もし私がこのリフォーム業者の方に「追い焚きできるお風呂になっていますか?」と聞いたら、「はい、追い焚きできるお風呂になっています。」という回答が返ってくるということです。
私が「追い焚きの落とし穴」から学んだこと
リフォーム業者への見積依頼は「循環式の追い焚き」と伝える!
単に「追い焚き」とだけ伝えると、私のような落とし穴にハマる可能性があります。
もっと詳細に「循環式の追い焚きにしたい」とか「お湯の量が増えないしくみの追い焚き機能をつけたい」と伝えるようにすればよかったです。
そうすればその時点で、配管の工事が必要かどうか、また、マンションの構造上&規約上、その工事が可能かどうかチェックしてもらうことができます。
バスタブの穴あけ加工(=追い焚き加工)に惑わされない!
高温差し湯方式の場合でも、蛇口ではなく、バスタブの内側からお湯が出る仕組みにすることができます。↓下の写真参照
その場合、見積書に「追い焚き加工」という項目が記載されることがありますが、あくまでもバスタブに穴をあけるだけであって、循環式の追い焚きに作り変えてくれるわけではないとうことです。
これに惑わされて、見積書だけ見て「追い焚きにリフォームできる!」と思ってはいけません。
まとめ
これらは、私が、リフォーム業者3社から相見積もりをとったからこそ、事前に気が付くことができたことです。
1社にしか見積をとらず、そのままその業者に工事を依頼していたら、「頼んだ通りに工事してくれていない!!」と100%トラブルになっていたと思います。
やっぱり、相見積もりって大事ですね。
相見積もりは、1番安い業者を探すためだけのものではないですね!このような自分の思い込みや認識のズレに気が付くチャンスがあります。
↓よろしければ、こちらの記事もご覧ください↓
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