私もこれもまでに「リフォーム リノベーション 違い」とYahooやgoogleに入力して検索したことがあります。
自分なりに、ぼんやりと、リフォームとリノベーションの違いは理解したつもりでいたのですが、最近の「リノベーション」という言葉の使われ方を見ていると、いまいちピンとこなくなってきていたのですが・・・
MBSテレビの「住人十色」という番組をご存じでしょうか?私も主人も(娘も)好きで、たまに見ているのですが、それを見て、「リノベーションって、そもそもはこういうことを指すんだよね!」と思わず納得しつつ、改めてリフォームとリノベーションの違いを調べてみた・・・という出来事がありましたので、今さらどうでもいいっちゃどうでもいいんですが、ブログの記事に書いておこうと思います。
最近の「リノベーション」という言葉の使われ方
中古マンションをスーモなどで物件検索していると、「リノベーション済み物件です」という不動産屋のアピールポイントのたまに見かけます。
しかも築10年ちょっとのマンションで。
どこをどう変えたのかの情報もなく、間取りもイマイチだったりするので、「リノベーションじゃなくて、ただのリフォームじゃないの?!」と思ったりします。
ようは、リフォームって言うよりもリノベーションって言った方が、顧客ウケがいいから、リノベーションという言葉を使ったんじゃないの?と思うんです。
住人十色で見たリノベーション例
これぞリノベーション!!と私が思ったのが、中古で3階建の倉庫を購入して、住宅として改装して暮らしている夫婦でした。
何もないガラーンとした倉庫だったんですが、キッチンやお風呂、トイレを入れて、素敵な住まいに作り上げていました。
誰がどう見ても、リフォームじゃなくてリノベーションだよね!と思うと思います。
私の「リノベーション」との出会い
そういえば、私が初めてリノベーションという言葉を聞いたのは、大学のゼミでした。大学は経済学科だったのですが、ゼミ生が卒論のテーマで「リノベーション」をテーマにしていたのです。
確か、2002年とかその頃だったと思います。今から10年以上前ですね。
今はもうない東京 表参道の同潤会青山アパート(表参道ヒルズになる前の建物)なんかを例にとって、リノベーションの説明をしてくれていました。
私がその時、「既存の建物の一部を作り変えることで、別の用途で利用できるようにし、またそうすることでその建物に付加価値が生まれること」をリノベーションっていうのかなぁ、と自分なりに解釈しました。
同潤会青山アパートも、もともとは集合住宅ですが、表参道という立地なので、オシャレなセレクトショップやカフェ、ヘアサロンなんかが入っていました。
その古めかしい外観と、オシャレショップが調和して、その通り沿いが雰囲気のある街並みになっていましたよね。「付加価値」が生まれていることも、とても分かりやすい例です。
なので、住人十色のケースも、元々は倉庫だったけどそこを住宅として作り変え、建物の役割・用途が変わっているので「リノベーション」という言葉がぴったりだと、私は感じたわけです。
改めて確認。リフォームとリノベーションの違い
改めてネットで調べてみました。一部ご紹介します。
リノベーションを得意とする LOHAS studio の解説
LOHAS studio のページから一部抜粋します。
リフォームの定義
- 老朽化した建物を、新築に近い状態に戻すこと
- れていたり、汚れていたり、老朽化したりしている部分を直したり、きれいにしたり、新しくしたりすること
リノベーションの定義
- 既存の建物に大規模な工事を行うことで、性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすること
- よりデザイン性の高いものに改良したり、住環境を現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装などを変更したりすること
違いは
リフォームがマイナスの状態のものをゼロの状態に戻すための機能の回復という意味合いに対して、リノベーションはプラスαで新たな機能や価値を向上させることを意味します
という感じです。なるほど、なるほど。さらには、
現在、「リノベーション」と「リフォーム」の言葉の使い分けは非常に曖昧になりつつあり、明確な線引きはされにくくなってきています。 しかし、2つの言葉の間には、主に「工事の規模」と「住まいの性能」の2つの違いがあります。
工事の規模
設備の変更や修繕など、システムキッチンやユニットバスの入れ替えや壁紙の貼り替え程度の比較的小規模な工事は「リフォーム」に分類されます。一方、間取り、水道管、排水管、冷暖房換気設備の変更など大規模な工事は「リノベーション」に分類されます。
住まいの性能
新築の時と同等か以下の性能になる工事は「リフォーム」に分類されます。一方、新築の時以上の性能になる工事は「リノベーション」に分類されます。
また、住宅にオフィススペースを設けたり、オフィスビルを住宅用に改修する等、用途の変更が伴うリノベーションのことを「コンバージョン(変換、転換)」と言われることもあります。日本でも少子化で廃校になった学校がオフィスや福祉施設となったり、オフィスビルが供給過剰となっている地域で多くの空室が発生し、その対策としてマンションとするコンバージョンが見受けれます。
コンバージョンなんて言葉で、新たに定義づけされるようになってるんですね。私が当初思っていた建物の用途が変わるリノベーションを、コンバージョンと表現することで、より細分化しているといった具合でしょうか。
それはさておき・・・
リフォームとリノベーションは現在では区別しにくくなっているけど、決定的に違うのは「工事の規模」と「住まいの性能」だというのです。
住宅情報サイトHOME’Sのリノベーションページ
HOME’Sにも「リノベーションとリフォームの違いとは、実は、両者の厳密な定義や線引きはありません。」と書かれていました。
そして分かりやすい図と、面白い解説があったのでご紹介すると、
こんな感じです。
- リフォームは、リノベーションもひっくるめて「住まいの改修」全般を指して使われる
- 「住む人のライフスタイルに合わせて中古物件を再生する」という住まいづくりの「スタイル」こそが「リノベーション」である
っというのが、また若干違った角度からの解説でなるほど~って感じです。
結論。リフォームとリノベーションの区別は?
要するに、リノベーションという言葉が一般的に浸透してく過程で、使われ方も徐々に変化しているといった状況なのだと思います。
それを踏まえて、中古マンションの購入を検討している立場の人が、この2つをどう区別すべきなのか?という視点で、結論づけしてみたいと思います。
結論1:どっちでもいいパターン
不動産屋によっては、リノベーションという言葉を好んで使う場合もりあます。リフォームとリノベーションの使われ方も曖昧になってきているという現実があります。
中古マンションの購入を検討している立場であれば、リフォーム済み物件なのか?リノベーション済み物件なのか?どちらなのか?ということにこだわる必要はなく、自分が気に入ればOKです。
ただし、工事前と工事後でどこをどう変えたのか?を把握しておくことが大事だと思います。
結論2:意識して区別すべきパターン
大規模な工事になれば、工事費用は1千万円は超えるようです。
それを覚悟で、というかそれを見越して、築30年~50年くらいの格安マンションを視野にいれているような場合であれば、リフォームではなく「リノベーション」だと、明確に区別した方がいいと思います。
やっぱり、リノベーションを看板に掲げている会社(ひかリノベやLOHAS studio、リノべる
など)は、そのアイディアや実績が全く違います。私ももし次、住み替えするチャンスがあれば、リノベーションしてみたいなぁと思っています。
マンションでも、間取りやインテリアをこだわって自分好みの家づくりをしたいという場合は、そのようなリノベーションを得意とする会社や、センスのいい建築事務所なんかをあたってみた方がいいです。
そこらのリフォーム業者にはない提案力や信念みたいなものがあるので、満足度が全く違ってくると思います。
以上、リフォームとリノベーションの違いについて考える、でした。
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